XX MOTORS
車、バイクを遊びつくす事を目指したチャンネルです。
【ジムニー オートマ修理】ジムニー JA11V H6年式 A/T2速固定の症状 改善!からの6年後の現状
ジムニーのJA11V,4型,H6年式オートマに乗っています。
『ジムニー、JA11V H6年式』
H6年(1994年)といえば、2020年の現在からすると、26年前。
様々な不具合が出てきて当たり前です。
ただでさえレアな、A/T車。
いわゆるオートマです。
今回は、そんなジムニーのオートマ車乗りの方で、変速の不具合が出てきてお悩みの方に、少しでもヒントになれば、と思い、自身の修理内容をご紹介させていただきます。
具体的には、
『Dレンジで2速に固定されている』
という症状。
決論から言えば、実際に修理したのが、2014年。
この記事を書いているのが、2020年。
つまり、修理後6年は修理箇所については不具合なく完治しています。
部品代合計 805円。(当時の参考価格)
その経験をもとに、高額な修理に着手される前に、一度ご検討されてはいかかでしょうか。
具体的な症状
基本的には、ほぼ、駐車場に飾ってある状態ですが、乗る機会が増えて、ある症状が出て来ました。
Dレンジで信号待ちからの発進時、力が出ずに発進がもたつくのです。
もう、何か致命的なトラブルが発生しても、おかしくはないと思っておりましたが、
ついに、オートマがイッタカァ??
症状は、
1・Dレンジで発進時、力が出ずにもたつく。
2・発進してしまえば、通常通り、60km/hで3000回転前後と落ち着いている。
3・キックダウンしない。
4・Lレンジで発進すると力強く発進。
5・その後、2レンジに入れると、2レンジにシフトアップ。
6・その後、Dレンジに入れると、変化無し。
どうやら、Dレンジで2速に固定されている様です。
オートマ2速固定 原因
ネットで検索してみたら、ジムニーのオートマにはよくある症状らしく、色々な原因がありそうです。
ミッションの載せ替え (15~20万円?)
シフトソレノイドバルブの交換??
ATコンピュータの交換(2~3万円?)
、、、
なかでも一番有力そうな原因が、「ATコンピュータの電解コンデンサーの液漏れ」です。
ジムニーやビートのオートマによくある症状の様です。
オートマ交換や、ソレノイドなど、大掛かりな(高額な)修理をしても、改善されない事も多いようですので、とりあえず、ATコンピュータの電解コンデンサーを交換してみようと思います。
ATコンピューター 電解コンデンサ 用意
ATコンピュータの場所は、ブレーキペダルの付け根、ステアリングシャフトの上に、10mmボルトが2本で固定されています。
短いメガネか、ボックスレンチでボルトを緩めて、あとは手で少しづつ回して、取り外します。
持ち手の短い、ボックスのラチェットがあれば、作業が楽です。(私は持っていませんが…)
ホコリをかなり被っています。
精密機械の割りに、取り付け位置が悪いのでしょうか?
まあ、もともと、始まりは、幌のオフロードカー。
オートマとか、エアコンとか、後付けの設計なのでしょう。
あるだけありがたい、というものですね。
キレイにします。
アイシン製、38880-82C10 86410-2540
ネットで検索しても、この品番が記載されたものしか見かけないので、JA11に関しては、この品番一種類なのかもしれません。
裏返して、ツメを3箇所おこします。
簡単にあきました。
ご多聞に漏れず、電解コンデンサーが、2箇所液漏れしています。
液が足の部分を腐食させています。
やはり、これが怪しそうです。
しかし、電子部品など、全くの素人なので、電解コンデンサーが何者で?、どんな働きをして?、どんな種類があるのか?、全く分かりません……。
しかも、どこで手に入るのか?
しかし、あるところには、あるものですね。
ネットで調べてみると、ある所にはある。
無線部品専門店、または、大きな家電量販店にはありそうです。
ありました!
手に入りました。
あらかじめ、電話で確認してみましたら、こんなに細かい部品なのに、ご丁寧に在庫確認までしてくださいました。ありがとうございます。
用意したのは、
50V100uF 105℃ 、50V10uF 105℃ 、それぞれ一個づつです。
105円と52円、合計157円。
なんか申し訳ないような金額です。
ハンダ作業なんて、中学の技術の授業以来。
当然、道具もありません…
しかし、以前、某100円ショップで見かけた様な気がします。
行ってみると、ありました!
40Wで、540円。ハンダは、108円。合計648円
役者は揃いました。
ATコンピューター 電解コンデンサ 交換作業
☆以下、交換してみましたが、全く知識の無い素人ですので、やり方は、めちゃくちゃです。危険が伴う場合もあります。
参考にされる場合は、自己責任にてお願いします!
まずは、液漏れしているコンデンサーを取り外します。
基盤の裏の、コンデンサーの足が出ているところに半田ごてを当て、ハンダを溶かし、コンデンサーを抜き取ります。
幸い、液漏れの影響は基盤にはあまり無い様子ですので、少し清掃して、新しいコンデンサーを取り付けます。
通常は、「ハンダ吸い取り器」なるもので、取り外した箇所の不要なハンダを溶かしながら吸い取るようです。
もしくは、すごく細いドリルの先のドライバーで、下穴を開ける、という手順の動画もyoutubeにはありました。
しかし、そんなものは無いので、今、穴を塞いでいるハンダを溶かしながら、新しいコンデンサーを押し込んでいきます。
後から考えると、あらかじめ、適当な長さに足を切ってから、押し込んだ方が、楽です。
☆ご存知の方からすると当たり前ですが、電解コンデンサーには、極性があり、逆に付けると、最悪の場合、爆発してしまうことがあるようです。(youtubeには、あえて、わざと爆発させてみた投稿多数です。良い子は、マネしないで下さいネ〜。)
新品で、足の長い方が、+です。基盤の「+・-」の表示に従ってください。
分かりにくいですが、上の画像、中央の、周りと色が違うところが、今回、取り替えた箇所です。
結果
☆早速、車体にATコンピュータを戻し、試運転!
しかし、症状変わらず!!
☆実は、コンピュータのコネクター(カプラー)の接点不良もあるかも、とエレキギター用接点復活剤(フェルナンデス製)を投入!
しかし、症状変わらず!!
うーん、やはり、そうは簡単にいかないか〜
また、ネットで検索していますと、妻から一言、
「一晩置いたら、馴染むカモよ。」
そんな事あるカモよ、と思い、ながら、次の日の朝、エンジンかけてすぐは、調子がいいのですが、5分ほど走ると、症状が現れます。
☆5kmほど走って、用事を済ませて、以来、全く症状が出なくなりました。
☆一週間230km走行していますが症状出ていません。
やはり、コンデンサーが馴染んだのか?
接点が復活したのか?
はたまた、全く違う箇所が、今、たまたま調子がいいだけなのか?
とにかく、しばらく、継続的に出ていた症状が改善していますので、しばらく様子を見ます〜☆☆
部品代合計 805円。
作業後 経過観察
2014・12・30には,
基盤の修理が完了してから、2ヶ月約2000km走行しましたが、オートマ不調の症状は全く出ていません!
もちろん、
ミッションの載せ替え (15~20万円?)
シフトソレノイドバルブの交換??
ATコンピュータの交換(2~3万円?)
が必要で、そこが原因であれば、今回の作業内容では症状は改善しないでしょう。
しかし、こういう修理は、症状の確認と診断、できる限り可能性の高い箇所の、安価な部分から潰していくという方法もいいのかなと思います。
あくまで、自己責任ではありますが、同じ症状が出ているジムニーがいましたら、一度チャレンジしてみる価値はありそうです。
今回は、日本全国にまだどれだけ生き延びている個体がいるか不明ですが、希少な部類の、『ジムニー JA11V オートマ車』の不調改善でした。
全国の『ジムニー JA11V オートマ車』乗りの方、是非コメントください!
よろしくお願いいたします!
2022.11.23 追記
2014年にATコンピューターのコンデンサ交換してから、もう8年経過しました。
あれからもしっかりと活躍してくれているジムニーは走行距離ももうすぐ19万km。
オートマも順調にシフトチェンジしてくれています。
コメント